正義への報酬(RFJ)プログラムでは、ヒズボラ(Hizballah)の金融メカニズム阻止につながる情報に対し、最高1000万ドルの報酬を提供している。ハシーブ・ムハンマド・ハドワン、別名ハッジ・ゼイン(Hajj Zayn)は、ヒズボラ事務総局(General Secretariat)の幹部で、ヒズボラ事務総長ハッサン・ナスララ(Hasan Nasrallah)の部下であり、レバノン国外の寄付者および実業者から資金を調達している。ヒズボラにおける業務責任の一環として、ハドワンとその部署の責任者アリ・アル・シャイル(Ali al-Sha’ir)は、国際金融制度を利用し、テロ組織活動の援助という資金調達の真の目的を隠してレバノンへの送金を行っている。
2021年9月17日、米国財務省は、改正大統領令第13224号に基づき、ハドワンを特別指定国際テロリストとして指定した。この指定により、米国管轄下にあるハドワンの全資産とその権益が凍結され、米国人(米国市民、米国居住者、米国法人等)はハドワンといかなる取引を行うことも全般的に禁じられている。また、米国が外国テロ組織と指定したヒズボラに、物質的援助またはリソースを意図的に提供し、あるいはその提供を試み、または企てることは犯罪である。