正義への報酬(RFJ)プログラムでは、ヒズボラ(Hizballah)の金融メカニズム阻止につながる情報に対し、最高1000万ドルの報酬を提供している。ベルギー、レバノン、イラク、および西アフリカ数か国を通じて事業を運営し、取引を行うモハンマド・イブラヒム・バッズィは、ヒズボラの主要な資金提供者である。バッズィは、その事業活動から数百万ドルをヒズボラに提供してきた。
バッズィは、Global Trading Group NV、Euro African Group LTD、Africa Middle East Investment Holding SAL、Premier Investment Group SAL Offshore、およびCar Escort Services S.A.L. Off Shoreを所有または管理し、これらの企業を通じてヒズボラに数百万ドルを提供してきており、これら全企業に対し、米国は制裁措置をとっている。
2018年5月17日、米国財務省は、改正大統領令第13224号に基づき、モハンマド・イブラヒム・バッズィを特別指定国際テロリストとして指定した。この指定により、米国管轄下にあるバッズィの全資産とその権益が凍結され、米国人(米国市民、米国居住者、米国法人等)はバッズィといかなる取引を行うことも全般的に禁じられている。また、米国が外国テロ組織と指定したヒズボラに、物質的援助またはリソースを意図的に提供し、あるいはその提供を試み、または企てることは犯罪である。