正義への報酬(RFJ)プログラムでは、ファルーク・アル・スーリ、別名サミール・ヒジャズィ(Samir Hijazi)またはアブ・ハマム・アル・シャーミ(Abu Hammam al-Shami)に関する情報に対し、最高500万ドルの報酬を提供している。アル・スーリは、テロ組織フラス・アルディン(Hurras al-Din: HAD)のリーダーで、アルカイダ(al-Qai’da: AQ)の古参メンバーでもある。
アル・スーリは、1990年代、AQ最高幹部サイフ・アル・アデル(Sayf al-Adl)とともに、アフガニスタンで幹部として準軍事的訓練の教官を務め、イラクでも2003年~2005年、AQ戦闘員を訓練した。アル・スーリは、2009年~2013年レバノンで拘留されたのち、アルヌスラ戦線(Al-Nusrah Front: ANF)の軍事司令官となったが、2016年にANFを離れている。
2019年9月10日、米国国務省は、改正大統領令第13224号に基づき、アル・スーリを特別指定国際テロリストとして指定した。この指定により、米国管轄下にあるアル・スーリの全資産とその権益が凍結され、米国人(米国市民、米国居住者、米国法人等)はアル・スーリといかなる取引を行うことも全般的に禁じられている。