正義への報酬(RFJ)プログラムでは、シラージュッディーン・ハッカーニ、別名シラージ・ハッカーニ(Siraj Haqqani)およびハリーファ(Khalifa)に関する情報に対し、最高1000万ドルの報酬を提供している。シラージュッディーンは、米国が外国テロ組織(Foreign Terrorist Organization: FTO)と指定したハッカーニ・ネットワーク(Haqqani Network: HQN)のリーダーである。シラージュッディーンのリーダーシップの下、HQNは、アフガニスタン内の米国と有志連合軍、アフガニスタン政府、および民間人に対し、大規模な拉致・攻撃を多数計画実行してきている。2015年、シラージュッディーンはタリバン(Taliban)の副リーダーに選任され、HQNとタリバンの同盟を固めた。
アメリカのニュース・メディアとのインタビューで、シラージュッディーンは、アフガニスタン、カブール(Kabul)のセリーナ・ホテル(Serena Hotel)を2008年1月14日に攻撃することを計画していたと認めている。この攻撃で、米国人ソー・デイビッド・ヘスラ(Thor David Hesla)を含む6人が殺害された。シラージュッディーンは、2008年4月当時アフガニスタン大統領であったハーミド・カルザイ(Hamid Karzai)の暗殺(未遂)を計画していたことも認めている。
2008年3月11日、米国国務省は、改正大統領令第13224号に基づき、シラージュッディーン・ハッカーニを特別指定国際テロリストとして指定した。この指定により、米国管轄下にあるシラージュッディーンの全資産とその権益が凍結され、米国人(米国市民、米国居住者、米国法人等)はシラージュッディーンといかなる取引を行うことも全般的に禁じられている。また、特別指定国際テロリストであるHQNに物質的援助またはリソースを意図的に提供し、あるいはその提供を試み、または企てることは犯罪である。