正義への報酬(RFJ)プログラムでは、モハムード・アブディ・アデン(Mohamoud Abdi Aden)ほか、2019年のアル・シャバブ(al-Shabaab)テロリストによる、ケニア、ナイロビのデュシットD2ホテル複合施設への攻撃実行に関わった全人物に関する情報に対し、最高1000万ドルの報酬を提供している。2019年1月15日の午後、アル・シャバブの武装集団が、爆発物、自動火器、手榴弾により、店舗、事務所、ホテルなど6棟からなる複合施設、デュシットD2商業センターを攻撃した。米国人1人を含む少なくとも21人が、この攻撃で死亡した。アル・シャバブは、テロ組織アルカイダ(al-Qai’da)の関連組織であり、アル・シャバブの公式サイトであるシャハーダ報道機関(Shahada News Agency)から本攻撃の一部始終を生中継し、当時アルカイダのリーダーであったアイマン・ザワヒリ(Ayman Zawahiri)からの指示に基づき、この攻撃を行った旨のプレスリリースを出した。
アル・シャバブのリーダーであるアデンは、この2019年1月の計画を手助けした。2022年10月17日、米国国務省は、改正大統領令第13224号に基づき、同人を特別指定国際テロリスト(Specially Designated Global Terrorist: SDGT)として指定した。
アル・シャバブは、ケニア、ソマリアおよび近隣諸国で多数のテロ攻撃を実行し、米国人を含む何千人もの死者を出した。2008年3月、米国国務省は、アル・シャバブを外国テロ組織(Foreign Terrorist Organization: FTO)および特別指定国際テロリスト(SDGT)に指定した。2010年4月、アル・シャバブも、国連安全保障理事会のソマリア制裁措置委員会(Somalia Sanctions Committee)において、決議第1844号第8項(2008年)に基づく指定対象となった。