正義への報酬(RFJ)プログラムでは、アブ・ウバイダ、別名アフメド・ディリエ(Ahmed Diriye)、アフメド・ウマル(Ahmed Umar)、およびアブ・ウバイダ(Abu Ubaidah)に関する情報に対し、最高1000万ドルの報酬を提供している。アブ・ウバイダは、アル・シャバブ(al-Shabaab)の元リーダー、アフメド・アブディ・ゴダネ(Ahmed Abdi Godane)が死亡したときから、アル・シャバブのリーダーを務めている。アブ・ウバイダは、ゴダネの死亡時、ゴダネ側近の1人であった。
ゴダネの後任に就く前、アブ・ウバイダはアル・シャバブ内で、ゴダネの補佐、ソマリア、下部ジュバ州(Lower Juba)の副知事(2008年)、ソマリア、ベイ州(Bay)・バコール州(Bakool)のアル・シャバブ知事(2009年)など、いくつかの役職を兼任していた。2013年にはゴダネの上級顧問になっており、アル・シャバブの「内務部」(Interior Department)に属し、アル・シャバブの国内活動を監督していた。アブ・ウバイダは、アルカイダの世界的野心の一環として、アル・シャバブのソマリアでのテロ攻撃について、ゴダネと同じ展望を抱いていた。
2015年4月21日、米国国務省は、改正大統領令第13224号に基づき、アブ・ウバイダを特別指定国際テロリストとして指定した。この指定により、米国管轄下にあるアブ・ウバイダの全資産とその権益が凍結され、米国人(米国市民、米国居住者、米国法人等)はアブ・ウバイダといかなる取引を行うことも全般的に禁じられている。また、米国が外国テロ組織と指定したアル・シャバブに、物質的援助またはリソースを意図的に提供し、あるいはその提供を試み、または企てることは犯罪である。