正義への報酬(RFJ)プログラムでは、アジズ・ハッカーニ、別名アブドゥル・アジズ・ハッカーニ(Abdul Aziz Haqqani)に関する情報に対し、最高500万ドルの報酬を提供している。アジズは、米国が外国テロ組織(Foreign Terrorist Organization: FTO)と指定したハッカーニ・ネットワーク(Haqqani Network: HQN)の主要なリーダーであり、HQNリーダー兼タリバン副リーダー、シラージュッディーン・ハッカーニ(Sirajuddin Haqqani)の兄弟である。
アジズは、アフガニスタンの政府を標的とした即席爆破装置での攻撃の計画実行に関与してきており、兄弟であるバドルッディーン・ハッカーニ(Badruddin Haqqani)の死後、大規模なHQN攻撃のすべてに責任を負っている。アジズは、アフガニスタンとパキスタンの国境でのアフガニスタン・有志連合軍に対するHQNの攻撃において、物流・指令の意思決定に密接に関与している。さらに、カブールでの活動とアフガニスタン全域での重要な攻撃について、HQNの主なパイプ役を果たしている。
2015年8月25日、米国国務省は、改正大統領令第13224号に基づき、アジズ・ハッカーニを特別指定国際テロリストとして指定した。この指定により、米国管轄下にあるアジズ・ハッカーニの全資産とその権益が凍結され、米国人(米国市民、米国居住者、米国法人等)はアジズ・ハッカーニといかなる取引を行うことも全般的に禁じられている。また、特別指定国際テロリストであるHQNに物質的援助またはリソースを意図的に提供し、あるいはその提供を試み、または企てることは犯罪である。